東日本大震災の東京地区における被災状況
-JSCA東京による無料相談内容の報告-
教訓を生かす活動へ
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JSCA東京・耐震委員会
3月11日に発生した東日本大震災は、広域に亘り様々な様相の被害をもたらしま
した。この報告書は、主としてJSCA東京が東京23区の区役所窓口に無料相談案
内書を配布し、建築主または管理組合から依頼された建物について無料相談を行い、
その結果についてまとめたものであります。
相談内容について
・新旧建物に関係なくS造、RC造の建物でも大きく揺れたことに対する不安
(主体構造の耐震性)
・二次部材やエキスパンジョイントの損傷等に対する原因について
(二次部材や仕上材の耐震性)
・今後この建物は大丈夫なのか(累積損傷と建物耐震性)
・また余震や新たな地震を受けても大丈夫なのか(累積損傷と建物耐震性)
・建物外部の地盤の沈下について(液状化対策等)
今後の対応策について
・建物の揺れを少なくする方法はないのか
・第三者による建物の安全証明書が欲しい
・建物の耐震性能を確認したい
・耐震診断を受ける場合の手続きとその助成制度を教えて欲しい
この結果は、今回の被災状況を一般の人達がどのように受け止め心配していたか、
また専門家である我々がどのように総合的な耐震性の確立について説明し対応して
いくべきかを考えるデータベースとして活用でさればと願っています。
社団法人日本建築構造技術者協会
関東甲信越支部 東京サテライト
JSCA東京
Email:support@jsca-tokyo.net
■JSCA東京による無料相談内容の報告は下記添付ファイル(PDF)をご参照ください。