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過去に発生した地震のいくつかについて、記録された加速度gal (cm/sec/sec)に注目して、通常は東西方向、南北方向、上下方向と別々に波形として表示されますが、ここでは時間を追って東西、北南、上下の3D空間内に表示しています。 座標軸は右手系、 x軸 EW(東西) y軸 NS(北南) Z軸 UD(上下) E, N ,U を + W, S, D を ー とします。
各図座標は、原点を加速度0として、矢印の方向を正方向の東方向、北方向、上方向の加速度を示しています。反対方向の負方向はそれぞれ西方向、南方向、下方向を示しています。 小さな球は、ある時刻(ここでは50Hzまたは100Hzで記録)に記録された加速度の大きさを、各方向の加速度を表す3D空間にプロットして表示しています。 次の時刻までが線で結ばれていて、次々と連続に表示されています。
下図は、加速度座標制限の立方体を各方向500gal(500cm/sec/sec)として、北東方向上部から見ています。
兵庫県南部1995(オレンジ)を、過去の代表的地震動のELcentro1940, Taft1952, Hachinohe1968, touhoku1978とを比較して示しています。
下図は、加速度座標制限の立方体を各方向1500gal(1500cm/sec/sec)として、北東方向上部から見ています。東北地方太平洋沖 筑館 2011(ミドリ)を、代表的地震動の兵庫県南部 神戸1995(オレンジ), 熊本 益城2016-1, 熊本 益城2016-2と比較して示しています。
次の図からは各地震の加速度について、3D動画を含めて見ていくことにします。
○兵庫県南部 神戸 神戸市中央区中山手 1995/01/17 MAX gal EW:818.0 , NS:617.3 , UD:332.2 プロットは50Hz間隔 加速度座標制限の立方体は各方向1000gal
兵庫県南部 1995 神戸 東西北南
兵庫県南部 1995 神戸 東西上下
兵庫県南部 1995 神戸 北南上下
下図をクリックすると3D回転動画が見られます。
○東北地方太平洋沖 築館 2011/03/11 MAX gal EW:1268.4 , NS:2699.8 , UD:1879.9 プロットは100Hz間隔 加速度座標制限の立方体は各方向1500gal
東北太平洋沖 2011 築館 東西北南
東北太平洋沖 2011 築館 東西上下
東北太平洋沖 2011 築館 北南上下
下図をクリックすると3D回転動画が見られます。
○熊本 2016/04/16 益城 MAX gal EW:1156.9 , NS:653.0 , UD:873.4 プロットは100Hz間隔 加速度座標制限の立方体は各方向1500gal
熊本 2016-2 益城 東西北南
熊本 2016-2 益城 東西上下
熊本 2016-2 益城 北南上下
下図をクリックすると3D回転動画が見られます。
○EL Centro 1940 MAX gal EW:210.1 , NS:341.7 , UD:206.3 プロットは50Hz間隔 加速度座標制限の立方体は各方向300gal
EL Centro 1940 東西北南
EL Centro 1940 東西上下
EL Centro 1940 北南上下
下図をクリックすると3D回転動画が見られます。
○Taft 1952 MAX gal EW:175.9 , NS:152.7 , UD:102.9 プロットは50Hz間隔 加速度座標制限の立方体は各方向300gal
Taft 1952 東西北南
Taft 1952 東西上下
Taft 1952 北南上下
下図をクリックすると3D回転動画が見られます。
○Hachinohe 1968 MAX gal EW:180.23 , NS:229.65 , UD:114.21 プロットは50Hz間隔 加速度座標制限の立方体は各方向300gal
Hachinohe 1968 東西北南
Hachinohe 1968 東西上下
Hachinohe 1968 北南上下
下図をクリックすると3D回転動画が見られます。
○Tohoku 1978 MAX gal EW:203.4 , NS:258.1 , UD:152.8 プロットは50Hz間隔 加速度座標制限の立方体は各方向300gal
Tohoku 1978 東西北南
Tohoku 1978 東西上下
Tohoku 1978 北南上下
下図をクリックすると3D回転動画が見られます。
ここに示した地震動の東西南北上下の加速度 gal (cm/sec/sec) の時間に沿った3Dプロット図は、各地震ともに特徴的な形状をしています。
この形状から直ぐには役立つデーターは抽出できませんが、地震動について何らかのヒントがあればと作成したものです。
図作成に用いたデーターは下記より入手いたしました。貴重なデーターを提供していただいたことに感謝いたします。
○国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震津波火山ネットワークセンター 強震観測管理室
[ http://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/ ] ( 兵庫県南部 神戸、東北地方太平洋沖 築館、熊本 益城 )
○一般社団法人 建築性能基準推進協会
[ http://www.seinokyo.jp/jsh/top/ ] 観測地震波1994(財)日本建築センター研究助成版
( ELcentro1940、Taft1952、Hachinohe1968、Tohoku1978 )
2018/05 JSCA東京広報