JSCA会員の皆様
去る、2016年3月16日、東京都庁舎の21A会議室にて、東京都とJSCA東京の意見交換会を開催いたしました。意見交換会は、東京都からの参加7名、JSCA東京からの参加11名の計18名にて行い、適合性判定と確認制度の運用上の問題点等について約2時間行いました。
以下のような議題が挙がり、今後も、年に数回程度の意見交換会・情報交換会を行っていければと、東京都の担当者ならびにJSCA東京役員の意見は一致して終了しました。
○適合性判定の仕組みの変更は、必ずしも審査を円滑にする改正ではなく、以前に比べ必要な図書が増え、負担が大きくなっている。
○今回の改正で、東京都では恩恵を受けていないものの、他県では適合性判定機関が増えることになり恩恵を受けている地域もある。
○構造設計者もそうであるが、意匠設計者の法改正への認識・意識が低い。
○図面の不整合を避けるために、図面の濃度が下がってきている気運がある。
○構造計算書の設計方針やモデル化の説明等の記載が希薄で、他者に設計意図が伝わらない構造計算書が増えている。
○安全側となる荷重の設定・モデル化、断面の決定を行っているものの、数値の整合性のみを優先し指摘をされる場合がある。しかし、安全側となる設定等であることの説明は構造計算書に記載が必要。
○黄色本2015年版において記述が追加されたところがあるが、まだ運用が確定していない部分もある。