JSCA東京実務者研修「技術講座」(2017年7月27日)開催報告(曽田五月也 先生 「過酷な地震動に対する制振構造による備え(その4)」)

JSCA東京実務者研修「技術講座」
曽田五月也 先生 「過酷な地震動に対する制振構造による備え(その4)」 報告

関東甲信越支部 JSCA東京 研修・構造技術委員会
JSCA東京 会員の皆様

 去る、2017年7月27日、日本大学理工学部駿河台校舎1号館151教室にて、JSCA東京、ASDO共催の実務者研修会「過酷な地震動に対する制振構造による備え(その4)」を開催しましたので報告致します。
早稲田大学教授曽田五月也先生を講師にお迎えして、昨年10月からスタートした講演の(最終回)となります。
講演では、低層建物に適用することが相応しいと策定された以下の制振構造システムについて講義頂きました。
・摩擦式エネルギー吸収機構を内蔵した耐力壁によるスチールハウスの制振
・滑り基礎構造と粘弾性ダンパによるハイブリッド制振
・圧効きオイルダンパによる木構造の制振
・粘弾性仕口ダンパによる軽量鉄骨造の制振
 また、従来の薄板軽量形構造に用いられる耐力壁が層間変形角約1/30[rad]で急激に耐力低下し、エネルギー吸収能力も低いことに対して、摩擦機構による高靭性・高減衰耐力壁は変形が増大しても高い靭性と高いエネルギー吸収能力を維持し、急激な耐力低下がないことを実験と解析結果を用いてご説明頂きました。その他、油圧式リンク機構の併用等についてもご説明頂き、その有効性について理解を深めることができました。
当日は、80名を越える申し込みをいただき盛況な研修会となりました。

プログラム :趣旨説明 金田勝徳氏(構造計画プラス・ワン/日本大学理工学部)
講演    :曽田五月也先生(早稲田大学創造理工学部教授)

報告写真


一般社団法人 日本建築構造技術者協会 関東甲信越支部 JSCA東京

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